しょんぼり技術メモ

まいにちがしょんぼり

ディスクイメージのスループット

コミケ原稿の関係でKVMをいじっていたので、ついでにide modeとvirtioで比較してみようと思いついたので、早速測定。

環境:C2Q 6600 / 4GB RAM / HGST 500GB SATA2.0 / Fedora 12 x64 / KVM(yumから)

ゲストOS:2CPUs / 2GB RAM / Fedora 13 x64

準備

ホスト上でRAWイメージを作成。

# dd if=/dev/zero of=5GB-idemode.img bs=1M count=5000
# dd if=/dev/zero of=5GB-virtio.img  bs=1M count=5000

virt-managerで、それぞれをIDE Mode / virtio で仮想マシンに登録。

ゲスト上でext3パーティションを作成、/ide と /virtio にそれぞれマウント。

write測定

ide, virtioで次のコマンドを使ってスループットを測定。

# echo 3 > /proc/sys/vm/drop_caches                        # キャッシュ削除
# dd if=/dev/zero of=out.dat bs=1M count=2048 oflag=direct

結果はこちら。virtioは安定しない。5回計って平均は33.94とide-modeを上回るも、最悪28.1, 最高45.6, 分散52とブレるブレる。@hiraku_wfs曰く、virtioは安定しないらしい。

ide mode virtio
30.9MBps 33.9MBps

read測定

/dev/urandomから作った2GBのファイルをそれぞれのディレクトリにコピーし、/dev/nullへddする。

# echo 3 > /proc/sys/vm/drop_caches                        # キャッシュ削除
# dd if=2GiB.random.dat of=/dev/null bs=1M count=2048 iflag=direct

結果はこちら。やっぱり安定しないvirtio。というかide-modeに全敗。

ide-modeも若干ぶれて、最悪76.5, 最高92.0。分散40。まあまだマシか。
一方のvirtioは最悪36.5, 最高59.7。分散106。これはひどいね。

ide mode virtio
84.3MBps 41.3MBps


うーん、ext3ファイルシステムつくらないで、デバイスファイルにそのまま投げ込んでみようか。それでもvirtio完敗となったら、virtioの存在意義って…